歯と歯の間の虫歯「隣接面カリエス」の予防と早期発見のポイントを解説
2025/11/10
こんにちは。東京都、秋葉原の歯医者スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原です。
毎日しっかり歯磨きをしているのに虫歯ができてしまった、という経験はありませんか?
特に歯と歯の間にできる「隣接面カリエス」は、通常の歯磨きだけでは予防が難しく、気づいた時には進行していることが多い厄介な虫歯です。
今回は、隣接面カリエスの特徴やリスクが高い歯並び、早期発見のポイントなどを解説します。
隣接面カリエスとは
隣接面カリエスは、歯と歯が接している部分にできる虫歯です。
この「隣接面」は歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすや細菌がたまりやすいため、虫歯ができやすい場所です。
また、隣接面カリエスは、初期では外からはほとんど見えません。そのため、隣接面カリエスは予防と早期発見が特に重要です。
隣接面カリエスのリスクが高い歯並び
隣接面カリエスは、歯並びや歯の状態によって発生リスクが異なります。
まずリスクが高いのは、歯と歯が重なり合った「叢生(そうせい)」です。
歯が不規則に並ぶため、歯ブラシやデンタルフロスが届きにくく、特に犬歯から小臼歯にかけて食べかすがたまりやすくなります。
次に注意が必要なのは、隣の歯同士がぴったり接している場合です。
すき間がほとんどないため、歯ブラシや唾液が届きにくく、食べかすや細菌がたまりやすくなります。
特に大臼歯では、噛む力で食べ物が押し込まれやすく、隣接面カリエスのリスクが高くなります。
また、過去に治療を受けた歯もリスクが上がります。
詰め物やかぶせ物との境界部分は段差ができやすく、細菌や食べかすがたまりやすくなります。
さらに、歯ぐきが下がっている部位も要注意です。加齢や歯周病による歯ぐきの退縮で根元部分が露出すると、酸に弱い根面が虫歯になりやすくなります。
隣接面カリエスの早期発見方法
歯の色の変化
隣接面カリエスの初期症状としてわかりやすいのが、歯の色の変化です。
虫歯が進行すると、歯のエナメル質が溶けて透明感が失われ、白っぽくなる「白濁」が見られることがあります。
鏡で歯を確認する場合は、自然光の下で見ると色の変化を判断しやすくなります。
人工的な照明では正確に色がわかりにくいため、窓際など明るい場所でチェックするといいでしょう。
口を大きく開けて横から観察したり、小さな手鏡で角度を変えて確認したりすると、より詳細に変化を捉えやすくなります。
デンタルフロスの引っ掛かり
デンタルフロスを使った際の感触の変化も、隣接面カリエスの重要なサインです。
健康な歯と歯の間ではフロスはスムーズに通りますが、虫歯が始まると歯の表面に微細な穴や凹凸ができ、フロスが引っ掛かりやすくなります。
特に、いつも同じ場所でフロスが引っ掛かったりほつれたりする場合は、その部位にトラブルが生じている可能性があります。
また、フロスを通した後にいつもと違う匂いがする場合も、細菌の増殖が関係していることがあります。
食べ物の詰まり
歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなることも、隣接面カリエスの初期症状の一つです。
虫歯が進行すると歯の形が変化し、食べかすが挟まりやすい環境ができます。
特に注意したいのは、以前は詰まらなかった場所に食べ物が頻繁に挟まるようになった場合です。
これは虫歯による歯の変化や、詰め物の劣化ですき間が広がったことが原因の可能性があります。
また、食べ物が取れにくい場合も要注意です。
健康な歯の間ではうがいや舌の動きで取れますが、虫歯のある部位では引っ掛かりやすく、取り除きにくくなります。
隣接面カリエスの予防法
歯ブラシによるブラッシング
歯ブラシによるブラッシングは、隣接面カリエスの予防における基本です。
歯ブラシは、歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させるように動かしましょう。
こうすることで毛先が歯と歯の間のわずかなすき間に入り込み、汚れを落としやすくなります。
また、歯ブラシの選び方も大切です。
毛の硬さは「やわらかめ」から「ふつう」が適しており、毛先が細く加工されたタイプを使うと隣接面までしっかり届きます。
ヘッドは口の中で自由に動かせる小さめサイズを選ぶと、奥歯の隣接面まで磨きやすくなります。
デンタルフロスと歯間ブラシによる清掃
隣接面カリエスの予防には、デンタルフロスと歯間ブラシによる清掃がとても重要です。
歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを取り除くことで、リスクを大幅に減らせます。
デンタルフロスは40センチ程度に切り、両手の中指に巻きつけて親指と人差し指で動かします。
歯と歯の間にゆっくり挿入し、歯の表面に沿って上下にすべらせることで、歯間の汚れを取り除くことができます。
また、この際に歯ぐきを傷つけないよう力を入れすぎないことが大切です。
フロスにはさまざまな種類がありますが、初心者は使いやすいホルダータイプを選ぶといいでしょう。
歯間ブラシは、歯間のすき間が比較的広い部位に適しています。
サイズはすき間に合わせ、歯ぐきと平行になるよう角度を調整し、ゆっくり前後に動かして清掃します。
デンタルフロスも歯間ブラシも、できれば毎日就寝前に使用するようにしましょう。
使用のタイミングは歯磨きの前でも後でも構いませんが、歯磨き前に使うとより効率的に汚れを落とせます。
定期検診
定期的な歯科検診は、隣接面カリエスの予防と早期発見に欠かせません。
レントゲン撮影によって歯と歯の間の虫歯を詳細に確認できるため、隣接面カリエスの早期発見につながります。
また、クリーニングや歯石取り、自由診療のPMTCでは、家庭では取り除けない歯石や歯垢を専用の器具で除去できます。
検診の頻度は個人のリスクによって異なりますが、一般的には3〜6か月に1回が目安です。
隣接面カリエスのリスクが高い方や、過去に隣接面の治療を受けた方は、2、3か月に一度受診するようにしましょう。
まとめ
隣接面カリエスは、歯と歯の間という見えにくい場所に発生するため、気づかないうちに進行しやすい虫歯です。
毎日のオーラルケアでは、通常の歯磨きに加えてデンタルフロスや歯間ブラシを使用することが欠かせません。
歯の色の変化やフロスの引っ掛かり、食べ物の詰まりやすさといったサインに注意し、早めに異常を見つけることが大切です。
記事監修:スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原 院長 歯科医師 児嶋 剛
日本インプラント学会 所属
日本歯内療法学会 所属
日本審美歯科学会 所属
日本臨床歯科学会 東京SJCD 会員
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