詰め物・被せ物が取れるのを防ぐには?原因と長持ちさせるためのポイント

      2025/04/20

秋葉原の歯医者、スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原で、詰め物・被せ物が取れるのを防ぐ対策について解説

こんにちは、秋葉原の歯医者、スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原です。

「せっかく治療したのに、詰め物や被せ物がすぐに取れてしまう…」

このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。

実は、詰め物や被せ物が取れてしまうのには、いくつかの明確な原因があります。
歯科医院の治療技術や使用する材料の問題、さらには患者さんご自身の噛み合わせや生活習慣が影響していることもあります。
そこで今回は、詰め物や被せ物が取れやすい原因と、再発を防ぐための対策について詳しく解説します。

 

詰め物や被せ物が取れやすい原因

治療技術の問題

詰め物の精度が低い

秋葉原の歯医者、スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原で、詰め物・被せ物が取れるのを防ぐ対策について解説

詰め物や被せ物は、歯にぴったり適合していなければ長持ちしません。
歯科医院での型取りの精度や、技工所で作られる 補綴物(詰め物・被せ物)の適合性が低いと、歯と補綴物の間にわずかな隙間が生じます。
この隙間は マイクロリーケージ(微小な隙間からの細菌侵入)の原因となり、セメントの劣化や二次カリエスを引き起こし、結果として詰め物が外れやすくなります。

また、型取りの精度だけでなく、技工所で作製された詰め物や被せ物の適合調整 が不十分な場合も、外れるリスクが高まります。
歯科医師が装着前に 咬合調整(噛み合わせの調整)を適切に行わなければ、過剰な力が特定の部位に集中し、補綴物が外れやすくなります。

 

歯の形成(削る技術)の問題

秋葉原の歯医者、スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原で、詰め物・被せ物が取れるのを防ぐ対策について解説

詰め物や被せ物を装着するためには、土台となる歯の形を適切に整える必要があります。
削る形(形成)の技術が不十分だと、さまざまな問題が発生しやすくなります。
特に 窩洞(詰め物を入れるための削った部分)の形が適切でない 場合、詰め物が十分に固定されず、日常的な咬合圧(噛む力)によって外れやすくなります。
例えば、適切なアンダーカット(詰め物がしっかりはまるための形)が形成されていない と、詰め物が接着剤の力だけに頼ることになり、維持力が低下してしまいます。
また、歯の内面が滑らかすぎると、接着剤の接着力が発揮されにくくなるため、表面処理(サンドブラストやエッチング)が適切に施されているかどうかも重要です。
自由診療の セラミックやダイレクトボンディング では、強力な接着技術が用いられるため、適切な形成が施されれば高い耐久性が期待できます。

形成技術が不十分であった場合に発生しやすい問題

窩洞(削った部分)の形態が不適切
詰め物の維持力が低下し、脱落のリスクが高まる

辺縁(歯と被せ物の境目)の仕上げが粗い
セメントが流れ込みにくく、隙間ができやすい

過剰な削りすぎ
歯の強度が低下し、破折のリスクが高まる

削りが不十分
被せ物の適合が悪く、外れやすい

 

材料の問題

セメントの劣化

秋葉原の歯医者、スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原で、詰め物・被せ物が取れるのを防ぐ対策について解説

詰め物や被せ物は、専用の歯科用セメントを用いて歯に接着されます。
しかし、この接着剤は 経年劣化 により接着力が低下します。特に 保険診療で使用されるセメントは、長期間の使用により溶解しやすく、補綴物が外れやすくなります。
また、接着時の湿度や唾液の管理も非常に重要です。セメントは唾液や水分に弱いため、装着時に唾液が混入すると接着力が低下し、結果として詰め物が外れやすくなります。
自由診療では、高耐久の接着剤(レジンセメント)を使用できるため、より強固に装着できるメリットがあります。

 

二次カリエス(再発虫歯)

秋葉原の歯医者、スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原で、詰め物・被せ物が取れるのを防ぐ対策について解説

詰め物や被せ物が外れる大きな原因のひとつが二次カリエス(詰め物の下で進行する虫歯)です。
詰め物や被せ物が装着された歯でも、歯と補綴物の境目に細菌が侵入し、虫歯が進行すると歯の構造が弱くなり、詰め物が保持できなくなる ことがあります。
特に 保険適用のプラスチック(コンポジットレジン)や銀歯(メタルクラウン)は、プラーク(歯垢)が付着しやすく、二次カリエスや歯周病になりやすい という欠点があります。
プラスチックは 表面が劣化しやすく、銀歯は経年で酸化し、歯との適合性が低下するため、細菌が侵入しやすいのです。
一方、 セラミックの被せ物は表面が滑らかで、プラークが付きにくく、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。
そのため、自由診療のセラミック治療を選ぶことで、長期的な安定性が向上し、詰め物が外れにくくなります。

 

患者さん側の問題

噛み合わせの問題

噛み合わせが不均衡だと、特定の歯に過剰な力がかかり、詰め物や被せ物が外れやすくなります。
特に 顎関節症の方や、上下の歯の接触が不安定な方は、補綴物に強い負荷がかかり、外れるリスクが高まります。

 

歯ぎしり・食いしばりの癖

寝ている間の歯ぎしり(ブラキシズム)や、無意識の食いしばりは、補綴物に想定以上の負担をかけます。
この過剰な力が原因で、接着剤が摩耗し、詰め物が外れやすくなります。
特に保険診療の銀歯は衝撃に弱く、割れたり外れたりしやすいため、自由診療のジルコニアクラウンを選ぶことで強度を確保できます。

 

食生活の影響

硬い食べ物(せんべい・ナッツ・氷) → 強い力で詰め物が破損する可能性
粘着性のある食べ物(キャラメル・ガム) → 引っ張る力で詰め物が外れやすくなる
酸性の食べ物(レモン・酢) → 歯が溶けて接着力が低下

 

メンテナンス不足

定期的な歯科検診やクリーニングを受けていないと、補綴物の寿命が短くなります。
特に、歯磨き不足によるプラークの蓄積やフッ素ケアの不足 は、詰め物や被せ物の安定性に悪影響を及ぼします。

 

詰め物や被せ物が取れた場合の対処法

秋葉原の歯医者、スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原で、詰め物・被せ物が取れるのを防ぐ対策について解説

詰め物や被せ物が取れてしまった場合、焦らずに適切に対処することが大切です。
誤った対応をしてしまうと、むし歯の進行や歯の破折を招き、治療が複雑になることもあります。
以下、詰め物や被せ物が取れた際の適切な対処法を詳しく説明します。

 

取れた詰め物・被せ物を保管する

取れた詰め物や被せ物は 捨てずに保管してください。
場合によっては、再装着が可能です。
特にセラミックや金属の被せ物は、歯に適合する形で作られているため、そのまま使える可能性があります。

保管方法
汚れを落とす → 水で軽くすすぐ(歯磨き粉や洗剤は使わない)
清潔な容器に保管 → ティッシュやガーゼに包むと紛失しやすいため、小さなケースや袋に入れる
乾燥させすぎない → 長期間放置すると、歪みや変質のリスクがあるため、できるだけ早く歯科医院へ

 

取れた部分を清潔に保つ

詰め物や被せ物が取れた部分は むき出しの状態 になり、汚れが溜まりやすくなります。
そのため、丁寧な口腔ケアが必要です。

歯磨き: やわらかめの歯ブラシを使い、優しく磨く
うがい: 殺菌作用のある洗口液やぬるま湯で口をすすぐ
食事: 硬いものや粘着性のあるものを避ける(ガム、キャラメルなど)

※ 冷たいものや甘いものがしみる場合 は、象牙質が露出している可能性があるため、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

 

自己判断で接着しない

市販の接着剤(瞬間接着剤など)を使って無理に付けるのは絶対にNGです。
これを行うと、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。

歯や詰め物を傷める → 接着剤の成分が歯に悪影響を与え、治療が難しくなる
正しい位置で装着できない → かみ合わせがずれて、顎関節症の原因になる
再治療が難しくなる → 取り外す際に歯が欠ける、詰め物が再利用できなくなる

市販の「仮止め用の歯科用接着剤」もありますが、 あくまで一時的な応急処置 であり、早めの受診が必要です。

 

できるだけ早く歯科医院を受診する

詰め物や被せ物が取れた状態で放置すると、むし歯が進行する可能性があります。
特に歯がしみる、痛みがある場合は、歯の内部に問題が発生しているサインです。

再装着できる場合: 取れた詰め物・被せ物を清掃し、再び装着
新しく作り直す場合: 形が合わない、劣化している場合は新たに詰め物・被せ物を作製
むし歯がある場合: むし歯の治療を優先し、適切な詰め物・被せ物を装着

※ 自費診療のセラミック治療 は、 精度が高く取れにくい ため、再発を防ぐ選択肢としておすすめです。

 

詰め物・被せ物が取れないようにするための対策も考える

詰め物や被せ物が頻繁に取れる方は、かみ合わせの問題や歯ぎしり、食生活の影響がある可能性があります。
再治療の際には、取れにくい治療法を選択するだけでなく、根本的な原因を解決することが大切です。

かみ合わせの調整: 高さや角度を調整し、適切な力の分散を図る
ナイトガードの使用: 歯ぎしりや食いしばりがある場合は、専用のマウスピースを装着
定期検診を受ける: むし歯や詰め物の状態を定期的にチェックし、早めに対処

特に、自由診療のセラミック治療は適合精度が高く、むし歯や歯周病のリスクを減らすため、長期的なトラブルを避けることができます。

 

まとめ

詰め物や被せ物が取れた際は、焦らずに正しく保管し、清潔に保ち、早めに歯科医院を受診することが重要です。
自己判断で接着せず、専門的な診断を受けることで、より良い治療が受けられます。
また、再発を防ぐためには治療の精度を高めることはもちろん、かみ合わせの調整やナイトガードの使用など、生活習慣の改善も重要です。
当院では、取れにくく長持ちするセラミック治療を提供しており、しっかりとカウンセリングを行いながら最適な治療をご提案いたします。
詰め物・被せ物のトラブルでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 



スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原 :https://smile-design-dc.com/

〒101-0023 東京都千代田区神田松永町17-2アサヒKビル5階
電話:03-3525-7400

交通アクセス
秋葉原駅 より 徒歩3分

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