治療中や歯磨き時の嘔吐反射はどうすればいい?原因や対策を解説
2026/01/30
こんにちは。東京都、秋葉原の歯医者スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原です。
歯を磨いているときや、歯科医院で治療を受けている最中に「オエッ」となってしまう嘔吐反射に悩んでいる方は少なくありません。
嘔吐反射は、体が異物を排除しようとする自然な防御反応のひとつです。
しかし、この反射が強く出ると、歯科治療そのものが大きな負担になってしまいます。
その結果、通院を避けるようになったり、歯磨きが十分にできなくなったりすると、虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れもあります。
そこで今回は、嘔吐反射の主な原因と対策について解説します。
嘔吐反射とは
嘔吐反射とは、歯科治療などで口の中に器具が入った際に、吐き気を感じる現象を指します。
これは喉の奥に刺激が加わることで起こる反射的な筋収縮で、体が異物を排除しようとする防御反応の一つです。
嘔吐反射の原因
生理的要因
嘔吐反射は、歯科医院で使用される型取り用のトレーやミラー、口腔外バキュームといった器具が口の中に入ったときによく見られます。
とくに、喉の奥や舌の根元、口蓋のあたりが刺激されると反射が起こりやすいですが、器具の大きさや位置によって人それぞれ反応の出方は異なります。
心理的要因
嘔吐反射には、心理的な影響が関わっていることもあります。
過去の経験がトラウマとなり、歯科医院のにおいや器具の音を想像するだけで、不安や緊張が高まり反射が起こることも少なくありません。
局所的要因
局所的な要因には、口呼吸や鼻・喉の病気、扁桃腺の異常、口腔粘膜のトラブルなどがあります。
これらの問題があると口の中の感覚が敏感になりやすく、わずかな刺激でも嘔吐反射が強く出ることがあります。
全身的要因
全身的な要因には、疲労や貧血、睡眠不足、空腹、食道の疾患、精神的な不調などがあります。
特に、精神的なストレスが強い場合は、嘔吐反射が現れやすくなります。
嘔吐反射が起こりやすい人
感覚が敏感な人
生まれつき口腔内の感覚が鋭い人は、わずかな刺激でも強い反射を起こすことがあります。
また、口呼吸の習慣がある場合も、口腔内が乾燥していることで感覚が過敏になりやすく、反射が出やすい場合があります。
緊張しやすい人
歯科治療に対する不安が強いと、緊張やストレスで嘔吐反射が出やすくなることがあります。
これは、心身が緊張状態になると体の防御反応が過敏になりやすいためです。
歯科治療にトラウマがある人
過去に歯科治療で強い嘔吐反射を経験した人は、治療時に過敏になりやすく、再び嘔吐反射が起こる可能性があります。
解剖学的要因がある人
喉が狭い、舌が大きいなどの解剖学的特徴を持つ人は、嘔吐反射が起こりやすい傾向があります。
こういった身体的な特徴は変えられないため、複数の対策を組み合わせて対応する必要があります。
嘔吐反射が起こりやすい状況
治療器具や指が口内に入るとき
型取りのトレーやミラー、治療用の器具が口の中に入る際は、異物感から嘔吐反射が起こりやすくなります。
バキュームやほかの器具が口内に挿入されることで、反射的に吐き気を感じることも少なくありません。
歯科医院に入った時
過去の記憶が呼び覚まされることで、嘔吐反射を引き起こす場合もあります。
歯科診療時において特に多いのは、歯科医院特有の消毒薬の匂いや器具の音によるものです。
歯ブラシのサイズが大きいとき
ヘッドが大きい歯ブラシを口の奥まで入れると、嘔吐反射を起こしやすくなります。
自分の口に合った、できるだけヘッドの小さい歯ブラシを選ぶようにしましょう。
奥歯を磨くとき
奥歯の特に喉に近い部分を磨く際は、嘔吐反射が起きやすくなります。
磨くときに一呼吸おいたり、スピードを落としたりすることで、反射を和らげやすくなります。
体調がすぐれないとき
体調が悪いと喉の反射が起こりやすくなります。
不調がある場合は、まず体調を整えることが大切です。
そのうえで、ヘッドの小さい歯ブラシを使い、奥歯は丁寧にゆっくり磨くことで、嘔吐反射を和らげましょう。
歯科治療時の嘔吐反射対策
歯科医師に事前に伝えておく
嘔吐反射が強いことを歯科医師やスタッフに事前に伝えておくと、嘔吐反射を起こしにくい姿勢など、さまざまな対処法を提案してもらうことができます。
口腔内スキャナーによる型取りに対応している歯科医院を選ぶ
歯の治療過程の中でも、嘔吐反射が起こりやすいのが「歯型取り」です。
従来の型取りは、粘土のような材料ををトレーに盛って口に入れ、固まるまで数分間我慢する必要があるため、嘔吐反射がでやすい方や型取りが苦手な方には負担が大きい工程でした。
ですが近年では、口腔内スキャナーで歯をなぞるだけで歯型取りが完了できるため、嘔吐反射の負担を大幅に軽減できるようになりました。
麻酔設備が整った歯科医院を選ぶ
精神的な不安からくる嘔吐反射には、麻酔を利用することでも対処できます。
笑気麻酔は吸入することで緊張を和らげることができ、不安を軽減することができます。
鼻呼吸を心がける
口呼吸が習慣になっている方は嘔吐反射が出やすいため、普段から鼻呼吸を意識するようにしましょう。
鼻呼吸を行うことで、口腔内に余計な刺激を与えず、反射を抑えることができます。
鼻炎などで鼻呼吸が難しい場合には、耳鼻咽喉科などでの治療も検討しましょう。
ユニットを立てたまま治療を行う
通常は寝た姿勢で治療しますが、嘔吐反射が強い方には椅子を倒さずに治療できる場合があります。
こうすることで口の中に水がたまりにくくなり、嘔吐反射を抑えやすくなります。
また、水がたまらないことでバキュームの使用が減り、反射を軽減できる場合もあります。
小児用の治療器具を使う
歯科用の治療器具には、大人用や小児用など、いくつかのサイズがあります。
小さめの器具を使用することで、口の中に入ったときの異物感を和らげることができます。
歯磨き時の嘔吐反射対策
毛がやわらかく小さい歯ブラシを使う
大きなヘッドの歯ブラシは喉や舌に触れやすく、嘔吐反射を誘発することがあります。
毛がやわらかくてヘッドの小さい歯ブラシを使い、1~2本ずつ磨くと嘔吐反射を抑えやすくなります。
体勢を工夫する
あごを上げた状態で磨くと、磨き残しや唾液が喉に流れ込みやすくなります。
軽く前かがみの姿勢で歯磨きをすると、嘔吐反射を抑えやすくなります。
手前から磨いていく
吐き気を感じやすい奥歯から磨き始めると嘔吐反射が起こりやすいため、まずは前歯や歯の表側から磨くといいでしょう。
徐々に奥へと進めることで、口の中の刺激に慣れやすくなります。
まとめ
嘔吐反射は原因や対策を知ることで緩和できます。
自分に合った方法を取り入れながら症状を和らげることで、歯の健康を守っていきましょう。
記事監修:スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原 院長 歯科医師 児嶋 剛
日本インプラント学会 所属
日本歯内療法学会 所属
日本審美歯科学会 所属
日本臨床歯科学会 東京SJCD 会員
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