セラミックが割れる・欠けるって本当?リスクと対策
2025/05/20

「セラミックって割れやすいって聞いたけど、本当に大丈夫?」
「安くないのに欠けたらショック…」
「できるだけ長持ちする素材で治療したい」
このように、セラミック治療の強度や耐久性に不安を感じている方は少なくありません。
たしかに、セラミックは「天然の歯に近い審美性」が魅力の一方で、「割れる・欠ける」というイメージを持たれることもあります。
しかし、セラミックにはいくつかの種類があり、素材の選び方や使い方によって、強度やリスクは大きく変わります。
本記事では、
セラミックが割れる・欠ける原因とは?
実際のリスクと、対策方法
長持ちさせるためにできること
当院で扱うセラミックの種類と特徴
をわかりやすく解説します。
セラミックは割れたり欠けたりすることがある?

まず、結論から言うと、セラミックは割れる・欠ける可能性があります。
ただし、それは「極端な力が加わった場合」「噛み合わせが不安定なまま使用された場合」など、特定の条件が重なったケースがほとんどです。
歯科で使われるセラミック素材は、日常的な咬合力(かむ力)に耐えられるよう設計されており、正しく使えば長期間きれいな状態を維持できます。
では、どのようなときにセラミックが欠けやすくなるのか、具体的に見ていきましょう。
セラミックが割れる・欠ける主な原因
セラミックは「見た目が自然で美しく、変色しにくい」という大きなメリットがありますが、一方で“割れや欠け”といったトラブルのリスクがゼロではありません。
では、なぜセラミックが割れたり欠けたりするのでしょうか?
① 強い咬合力(噛む力)
最も多い原因が、強い噛みしめや食いしばりです。
特に奥歯は噛む力が非常に強く、硬い食べ物や無意識の歯ぎしりによって、セラミックが割れたり、端が欠けてしまうことがあります。
代表的な例
無意識の就寝中の歯ぎしり
ストレスによる日中の食いしばり
過去に歯ぎしりを指摘されたことがある方
② 過度な外力・事故

硬いものを「ガリッ」と噛んだ拍子や、転倒・外傷によって、セラミックに強い瞬間的な力が加わると割れることがあります。
これは天然歯でも起こる現象ですが、セラミックは天然歯に比べて「しなり」が少ないため、破折する可能性があるのです。
③ 噛み合わせのバランス不良

歯列全体のバランスが悪いと、特定の歯に過剰な力が集中してしまい、その負担でセラミックにヒビが入ったり割れたりすることがあります。
特に、上下の歯の接触点(咬合点)がずれていると、想定外の方向から力が加わるため注意が必要です。
④ 製作時の精度の問題
セラミックの詰め物・被せ物は、歯科技工士が1点1点手作りしています。
しかし、製作精度が低かったり、接着が不十分だと「ミクロの隙間」ができ、それが原因で応力が集中しやすくなり、破折のリスクが高まります。
⑤ 根本的な設計不良・下地の歯の状態
セラミックはその土台となる歯の状態によっても強度が左右されます。
虫歯で大きく削られた歯や神経を取った歯は、もろくなっていて支えが不十分な場合があり、その上にセラミックを装着しても、長期的に見ればリスクを抱えることになります。
セラミックのリスクを減らす具体的な対策
割れる・欠けるリスクは「完全にゼロ」にはできませんが、正しい設計・治療・日常ケアを行うことで、リスクは大幅に減らせます。
以下にそのポイントをご紹介します。
① 噛み合わせ診断を徹底する

当院では、CTやセファログラムなどの診断機器を活用し、上下の噛み合わせや顎の動きを精密に診断した上で、セラミック治療を設計しています。
咬合力や食いしばりの癖がある方には、設計段階で厚みや形を工夫することも行います。
また、歯ぎしりの傾向がある方には、マウスピース(ナイトガード)の使用をおすすめしています。
これにより、寝ている間にセラミックにかかる負荷を減らすことが可能です。
② 高強度素材の選択
セラミックの種類にはいくつかあります。
例えば当院では、以下のような素材を揃えております。
シンプルセラミッククラウン(¥44,000):審美性に優れるが、やや脆い
ジルコニアセラミッククラウン(¥66,000):強度が高く、奥歯にもおすすめ
レイヤードジルコニアクラウン(¥88,000):強度と美しさを兼ね備えた高精度クラウン
強い力がかかる奥歯や歯ぎしりが心配な方には、ジルコニア系素材を選ぶことで、割れるリスクを抑えることができます。
③ 歯科技工士との連携による精密設計

当院では、経験豊富な技工士と密に連携し、高精度な補綴物を製作しています。
装着時には隙間が極力生じないように調整し、力が一点に集中しないようバランスを取ります。
また、セメントの接着工程でも丁寧な前処理・乾燥・圧接などを確実に行い、耐久性を高めています。
④ 適切な設計と「力の分散」

セラミックは、「見た目」だけでなく「力のかかり方」を考慮して設計することが非常に重要です。
例えば、歯の尖端(エッジ)が鋭すぎると、そこに力が集中しやすくなります。
当院では、丸みを持たせて設計するなどの工夫で、力の分散を図っています。
⑤ 生活習慣の見直し
硬いもの(氷・せんべい・骨付き肉など)を直接噛まない
無意識の歯ぎしりや噛みしめを自覚する
頬杖やうつ伏せ寝など、顎に負担をかける姿勢を避ける
こうしたちょっとした日常の工夫で、セラミックの寿命を延ばすことができます。
⑥ 適切なメンテナンス
セラミックも天然歯と同様に、定期的なメンテナンスとクリーニングが必要です。
汚れがたまることで二次虫歯ができたり、歯周病によって土台がぐらつくと、セラミックの破損につながります。
割れにくく、長持ちするセラミック治療のために|当院の取り組み
当院「スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原」では、割れにくく、しっかり噛めて、長持ちするセラミック治療を提供するため、次のような取り組みを行っています。
初回カウンセリングでしっかりヒアリング
噛み合わせと骨格バランスの分析(CT・セファロ使用)
患者様のご希望・ご予算に合わせた素材の提案
噛み合わせ調整と丁寧な装着処置
セラミック後の予防ケア・ナイトガード提案
さらに、セラミック治療をより多くの方に受けていただけるよう、価格設定も明確かつリーズナブルに抑えています。
まとめ|正しく選んで、セラミックの不安を解消しよう
セラミックは、「ただ白く美しい」だけでなく、精密な診断と素材選びによって、しっかり噛めて長持ちする治療が可能です。
セラミックが割れる・欠けるというリスクは確かにゼロではありませんが、それは「素材の選び方」「治療技術」「術後のケア」によって、十分にコントロールできます。
せっかくのセラミック治療、後悔のないように丁寧に治療を進めたいですよね。
もし現在、セラミック治療をご検討中の方や、「前に入れたセラミックが割れてしまった…」という方がいらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。
スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原 :https://smile-design-dc.com/
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