デスクワーカーに多い「噛みしめ症候群」の症状と対処法を解説
2026/02/28
こんにちは。東京都、秋葉原の歯医者スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原です。
長時間のパソコン作業や集中力が必要な業務の際に、知らないうちに歯を強く噛みしめているという方は少なくありません。
このような噛みしめ症候群は特にデスクワークの方に多く見られます。
今回は、噛みしめ症候群の主な症状と、その対処法について解説します。
噛みしめ症候群とは
噛みしめ症候群は、歯を強く噛みしめることでさまざまな症状が生じている、もしくは生じるリスクがある状態です。
一般的に、安静時には上下の歯の間に2〜3ミリのすき間があります。
しかし、噛みしめ症候群の方はこのすき間がなく、常に歯が接触した状態が続いています。
無意識あるいは意識的に上下の歯を強く接触させるこの習慣によって、顎関節や咀嚼筋、歯、歯周組織などに過度な負担がかかり、さまざまな症状を引き起こします。
症状の現れ方には個人差があり、軽度であれば起床時にあごのだるさを感じる程度ですが、重度になると強い痛みや開口障害を伴うこともあります。
また、顎関節部の痛みや雑音、咀嚼筋のこわばり、歯の摩耗や痛みなどの局所症状に加え、頭痛や肩こりといった全身症状が生じることもあります。
噛みしめ症候群の原因
ストレス・緊張
仕事上の責任やプレッシャー、職場での人間関係、業績への不安などの精神的ストレスは、噛みしめ症候群の主な原因の一つです。
特に集中して作業している時には、無意識のうちに全身の筋肉が緊張し、咀嚼筋も収縮してしまいます。
噛み合わせの悪さ
噛み合わせの悪さは、噛みしめ症候群の発症や悪化に関わる要因です。
代表的な噛み合わせの問題として、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、開咬(奥歯で噛んでも前歯が接触しない状態)、交叉咬合(上下の歯列の幅にずれがある状態)などが挙げられます。
これらの不正咬合では、顎関節や咀嚼筋に不均等な力が加わり、筋肉の緊張や痛みが生じやすくなります。
また、詰め物やかぶせ物の高さが合っていない場合や、歯を失ったまま放置している場合、歯の摩耗によって噛み合わせのバランスが崩れている場合も、同様にリスクが高まります。
姿勢の悪さ
前傾姿勢や猫背が習慣化している場合、顎関節や咀嚼筋に余分な負担がかかり、噛みしめ症候群の原因となることがあります。
また、いわゆる「スマホ首」と呼ばれる状態では、頭が前方に突き出し、首の筋肉に過度な緊張が生じます。
この状態が続くと、首からあごにかけての筋肉がこわばり、噛みしめを引き起こしやすくなります。
噛みしめ症候群のリスク
歯の摩耗
噛みしめ症候群によって持続的で強い咬合力がかかると、歯の表面が急速かつ不均等に削られ、摩耗が進みます。
重度の場合、歯髄(歯の神経)の近くまで削れてしまい、歯髄炎や歯髄壊死などにつながるおそれがあります。
知覚過敏
知覚過敏は、噛みしめ症候群の代表的な初期症状です。
長時間の噛みしめによって歯のエナメル質がすり減り、その下にある象牙質が露出すると、冷たいものや甘いものなどの刺激が神経に伝わりやすくなります。
虫歯
噛みしめによって強い力が加わると、エナメル質に微細なひびや摩耗が生じ、そこから虫歯菌が内部に入り込みやすくなります。
特に、歯の根元や歯間など、もともと清掃が行き届きにくい部位では、虫歯のリスクが高くなります。
また、象牙質はエナメル質よりも軟らかく、酸への抵抗力も低いため、噛みしめによる摩耗が進み象牙質が露出すると虫歯が短期間で進行しやすくなります。
歯並び悪化
噛みしめ症候群は、歯並びを乱す原因になります。
強い力が長時間かかり続けることで、歯を支える組織に負担がかかり、少しずつ歯の位置がずれていきます。
歯周病
噛みしめ症候群は、強い力が歯ぐきや歯を支える骨にかかり続けることで、歯周病を悪化させます。
特に、特定の歯に集中して力が加わると、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきが進行します。
また、過度な力がかかると歯ぐきの血流が悪くなり、免疫の働きが弱まって細菌が繁殖しやすくなります。
噛みしめ症候群の対処法
上下の歯が触れないように意識する
噛みしめ症候群の改善で基本となるのは、日常生活の中で上下の歯を接触させないよう意識することです。
まずは、自分が噛みしめている状態に気づくことから始めましょう。
仕事中や家事の合間など、ふとしたタイミングで「今、自分の歯はどういう状態か」に気を配る習慣をつけることが大切です。
もし噛みしめていることに気づいたら、すぐにあごと肩の力を抜いて深呼吸し、リラックスしましょう。
ストレスをためないようにする
ストレス管理は、噛みしめ症候群の改善に欠かせません。
まず、自分がどんなときにストレスを感じやすいのかを把握することが大切です。
そのうえで、深呼吸や瞑想、ストレッチなどのリラックス法を取り入れ、心身の緊張をやわらげるようにしましょう。
ウォーキングやヨガなどの軽い運動も、気分転換とストレス軽減に役立ちます。
また、十分な睡眠をとり、生活リズムを整えることも大切です。
職場では作業環境を整え、こまめに休憩をとるなど、できるだけ負担をためないようにしましょう。
マウスピースを使用する
マウスピースは、噛みしめ症候群による歯やあごへの負担を軽減するための道具です。
上下の歯の間に適度な厚みを持たせることで、噛みしめの力を分散し、歯同士の接触を防ぐことができます。
特に睡眠中の歯ぎしりや食いしばりによるダメージを防ぐ目的で、多くの人に用いられています。
嚙み合わせの調整をする
噛み合わせのずれが噛みしめ症候群の原因になっている場合は、歯科医院で咬合調整を受けましょう。
噛み合わせを整えることで、顎関節や咀嚼筋への負担を軽くし、無意識の噛みしめを起こしにくくすることができます。
軽度のずれであれば、高くなっている詰め物やかぶせ物を削る、低い部分を補うなどの方法で噛み合わせの改善が図られます。
ずれが大きい場合は、歯の位置を動かす矯正治療が必要になることもあります。
また、歯を失っている場合は、インプラントやブリッジ、義歯などによる治療が必要になります。
まとめ
噛みしめ症候群は、虫歯や知覚過敏、歯の摩耗、歯並びの乱れ、顎関節の痛み、歯周病など、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。
改善には、自分の癖を理解し、日常の中で少しずつ習慣を見直していくことが大切です。
記事監修:スマイルデザインデンタルクリニック秋葉原 院長 歯科医師 児嶋 剛
日本インプラント学会 所属
日本歯内療法学会 所属
日本審美歯科学会 所属
日本臨床歯科学会 東京SJCD 会員
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